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2009年01月31日

今年の一冊 08年 「死霊」→「マークスの山」

一年に一冊だけでも小説を読もう!と始めた「今年の一冊」
その効果のお陰で、3年目になると
必死の覚悟でなくても読書ができるようになりました。

もっとも自分で本を買うことはまだできず、
タケシさんがプレゼントしてくれた本を読むか
娘のイルカが読んでた本をお下がりで読んでみるという風でしたが。

宮部みゆき、森絵都あたりの短編をバッグに持ち歩き、ちょっとした時間に読む楽しさ!
http://maryan.ti-da.net/e1688832.html
http://maryan.ti-da.net/e1727463.html
http://maryan.ti-da.net/e2249342.html

生活の中に読書週間が身に付きつつあるここいらで、
一発挑戦してみたい大作として選んだのは
埴谷雄高の「死霊」(しれい)(一般的にははしりょうと読む言葉だと思いますがこの本は‘しれい’と読むらしい)

今年の一冊 08年 「死霊」→「マークスの山」
「死霊」 埴谷雄高 1976年

黒い装丁も重々しいこの本は、もう15年位前にタケシさんから彼の蔵書を譲り受けたまま、
夫も私も手に取ることがないまま本棚の一部と化してしまっています。

意を決して志は高く持ったものの・・・
「そりゃあ『死霊』も読めばいいけど・・それよりも先に読むべき本がある!」
「そろそろ、いや今こそ‘高村薫’を読む時でしょう」
夫の横槍が入りました。

死霊か高村薫か・・
どちらさまも文章硬くて難しそうなんだよね~
となかなか手に取る気になれないままに「今年は無理か」とも思いました。が、

秋に帰省した際に行った長野と群馬県境の山間(やまあい)の村と、
高速道路車窓から見えたの碓氷(うすい)峠の迫力にヤラレました。

気がついたら「マークスの山」を手にとって一気に読み
それからすっかり高村薫にとりつかれてしまいました。

「マークスの山」文庫本&単行本
「リヴィエラを撃て」(文庫)
「神の火」(文庫)
「黄金を抱いて飛べ」(単行本)
どれを読んでもおもしろく、
今年に入ってからも
「李謳」
「我が手に拳銃を」
「照柿」(文庫)と
熱病覚めやらず・・・今晩からは「レディ・ジョーカー」にとりかかる予定

やはり「マークスの山」は私にとって決定的な一冊になったと言えそうです。
http://maryan.ti-da.net/e2444291.html

そういうわけで2008年の今年の一冊は、「死霊」かなわず「マークスの山」となったわけで、
猛烈に好きな作家ができたこと、シアワセです。

でも・・・
ノンフィクションも含めていくらか本を読んだ去年一年間の中で
いちばん心に残っている本を挙げるとしたら、

小川洋子の「博士の愛した数式」・・でしょうか。
http://maryan.ti-da.net/e2441086.html

もし私が今誰かに本を贈るとしたら、まず最初にこの本を選びそうです。
(ちなみに、これまでは、「アルジャーノンに花束を」でした)花束

本(読書)っていいですねびっくり
今年の「今年の一冊」は、さてどんなんにしようかな~♪赤



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Posted by まあやん at 18:53│Comments(0)
 
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